滋賀県余呉「源昌寺(gensyouji)」〜「洞寿院(doujyuin)」2007年10月撮影

源昌寺の外見は普通の一般家屋だが、中の仏像はすごい。宗派はこの地帯に多い曹洞宗で、廃寺になったりした7ケ寺の本尊が集結しており、厨子の中に、阿弥陀とか釈迦がずらっと並んでいる、その中には珍しい「見返り文殊」の姿も。
【源昌寺の祭壇】
【見返り文殊菩薩】
曹洞宗の寺の特徴が2階建て構造の祭壇、本尊の厨子を上から見下ろすかたちで上部に達磨や羅漢像が安置されている。めずらしい構造をじっくり見仏していると見た事のない像を発見。寺の方に聞くと「ああ、それはダイゲンさん」との答え、ダイゲンさんについてさらに聞くと、貴重な研究資料を出して来ていただいた。資料によると正式名称は「大元(大権)修理大師」資料にはそれ以上情報が無かったので、ググッてみたところ
「寺院の建物を守護する大権修理大師でこれはまた道元禅師が中国より帰国のとき禅師を守護してきた菩薩ともいわれる。」 素朴な外見と裏腹に珍しい仏の連発に大興奮の寺だった。
【大元(大権)修理菩薩】

洞寿院は徳川幕府と皇室の二大ブランドの庇護を受けた由緒ある寺。
どうりで山奥の割には立派な御堂が建っている、堂内は現在・過去・未来(阿弥陀・釈迦・弥勒)仏や大日如来とスター揃い。しかし本尊は丸みをおびた聖観音で、脇のほうでひっそりたたずんでおられる。
【洞寿院 大日如来、薬師如来】
ここも曹洞宗の寺ならではの二階席から羅漢が見下ろしていた。